味噌チョコスモア
〈作り方〉
① 板チョコを一口大に割り、グラタン皿か、深めの耐熱容器に敷き詰める。
② チョコとチョコの間や、上などに芦屋そだち味噌を適量載せる。
③ 2)の上にマシュマロを並べる。
④ 200℃のオーブンでマシュマロに焦げ目がつくまで8〜10分焼く。
⑤ クラッカーに4)をつけて食べる。
〈ポイント〉
味噌を多めに入れることで、チョコの甘みと味噌の塩気のバランスが良くなります。
マシュマロは焦げやすいため注意してください。
料理考案 Bチーム//窪田歩香・植村文音
学生のレポート(B)
私達の生活に当たり前にある味噌は宝物だ!
皆さんは、味噌料理といえばどんなものを思い浮かべるだろうか?私が真っ先に思い着いた料理は、やはり味噌汁である。大阪樟蔭女子大学ライフプランニング学科で、私達は「フードメディア演習」という授業を受けている。そこでは、次々に出される課題に応じて食の提案をしている。ある日、先生から六甲味噌製造所の「芦屋そだち合わせ味噌」を手渡された。「この味噌を使って新たな料理を創作し、レシピを提出しなさい」。これが授業終盤の課題だった。そう言われても私の頭の中に浮かぶのは既存のレシピばかり。それでは先生からOKは出ないし…、さりとてひねり過ぎても実現性から遠ざかるばかりだし…。連日私の頭の中は、味噌料理で一杯になった。
そんな中、私達が考えついたのは、「味噌チョコスモア」だ。私個人の感想としては、味噌がデザートに使われる事はあまりないと思っている。ましてや西洋的発想は少ないのではなかろうか。こういった理由から「合わせ味噌」と洋菓子のマッチングができないだろうかと考えた。ただ発想するは易しで、誰もが簡単に作る事ができて美味しいとなるとレシピ考案は難しい。老若男女が作ろうと思い、味噌が主張するデザートを_、それが「味噌チョコスモア」だったわけだ。レシピをご覧いただくと、まさに簡単。作り方は、材料を並べてオーブンで焼くだけ。子供でも作ることができるかもしれない。特徴としては、味噌を加えている事でチョコレートの甘さと味噌の塩気がマッチし、食べやすいものになっている。
話は戻るが、私が味噌料理と聞いて真っ先に想像したのは味噌汁だったと既に書いた。味噌汁には、ちょっとしたエピソードがあったからだ。味噌汁は家庭によって味わいが異なる。同じ家庭でも作る人によって差もあったりする。母が忙しい時や疲れている時に、私が晩ご飯を作る事がある。味噌汁も数回作った事があった。味噌汁の作り方は、いたってシンプルで誰にでも作りやすいものなのだが、だしや入れる具材、火加減によって味は変化してしまう。母のレシピを詳しく教えてもらった記憶はなかったので、だしや材料を全く同じようにして作ったつもりでも母の味にはならなかった。やはり長年作って来たからか、母の料理センスはわからないが、母のような美味しさは表現できなかったのだ。
ところが母に食べてもらったところ「美味しいし、同じじゃない?」と言うのだ。しかも「お母さんより上手やで」とも。お世辞かもしれないし、自分が作ったものより誰かに作ってもらった料理を食べる方が美味しく感じるという理論もある。私の母は、26年間家族の食事を作っていて大変という気持ちもあるには違いない。だから私が作るだけでも大喜びしてくれる。いつかは、私も母の味噌汁に近づけるようにしよう。そのためには沢山味噌汁を作って経験を積まねばならない。課題について考えながらもふとそんな風に思った。
私は、「フードメディア演習」の授業をきっかけに味噌が当たり前にある事へのありがたみを感じるようになった。味噌には、普段の食事で不足しがちなビタミンやミネラルが豊富に含まれており、便通をスムーズにする効果や、美容にもいい成分が手軽に補えると聞いた。ならば女子大生には、美味しい話である。それに病気の予防になると言われており、それらの事を考えて行くと、積極的に味噌を摂取する事が大切だと改めて授業を通して学んだ。「味噌チョコスモア」は、そんな経験や感想を踏まえて私達が創作したものだ。なので一人でも多くの人に「味噌を美味しくこんな風に摂取できるのか」と活用してもらえれば嬉しい。
(文/大阪樟蔭女子大学学芸学部ライフプランニング学科 窪田歩香)