味噌エッグ・ポルヴォタルト
【作り方】
① 玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。ゆでタコは1㎝程度の大きさに切る。
② フライパンにオリーブ油を適量入れ熱し、にんにく、玉ねぎの順番に炒める。
③ ゆでタコを入れてさっと炒め、トマト缶も加えて軽く炒める。
④ 米を入れて1~2分炒め、表面が透き通るほどしっかり油を吸わせる。
⑤ 水 200ml を加えて蓋をせずに時々混ぜながら水分が飛ぶまで煮る。(米は少し芯が残っていて硬いぐらいでも大丈夫)
⑥ ボウルの中に卵黄、生クリーム、牛乳を入れて混ぜ合わせる。茶漉しで一度濾し、生地の 3 分の1に芦屋そだち 米赤つぶ味噌を入れる。
⑦ マフィン型にバターを薄く塗る。パイシートをマフィン型の形に添うように入れる。
⑧ 7)の型に5)の米を型の半分程度入れ、6)の味噌入りの生地を流し入れて、その上から味噌を加えていない生地を流し入れ、210 ℃で予熱したオーブンで 20 分焼く。
⑨ 皿にベビーリーフとトマトを載せ、その上に8)の味噌エッグ・ポルヴォタルトを載せる。
料理考案/長野由依

学生のレポートその4
長野由依(大阪樟蔭女子大学ライフプランニング学科)
ポルトガルの味に、赤味噌のコク。私のハイブリッドレシピ
今回、「芦屋そだち 米赤つぶ味噌」を使ったレシピを提案するにあたって、一番初めに思いついた食べ物が「エッグタルト」だ。なぜなら、私がその時に一番ハマっていたお菓子がそれだったからだ。エッグタルトはポルトガル発祥のお菓子で、「パステル・デ・ナタ」という名称で親しまれており、リスボンのジェロニモス修道院が発祥の地とされている。当初は、そんなエッグタルトを、どのように赤味噌と組み合わせるのか、なかなか想像できなかった。そこで、甘いお菓子という概念を捨てて、他のポルトガル料理との組み合わせで何かできないかと考える事にした。ポルトガルには、「アローシュ・デ・ポルヴォ」というタコの米料理があって、それを少しアレンジすれば、うまく組み合わせることができると発想したのである。
まず、「エッグタルト」からタルト生地+卵液の形だけ借りるとして、タルトの器の中に、アローシュ・デ・ポルヴォ風に炊いた米料理を入れ、その上から、赤味噌を混ぜた卵液、ノーマルな卵液を順に流して焼くと、見た目はエッグタルトなのに、食べると甘くないご飯系の料理になる。「芦屋そだち 米赤つぶ味噌」は、粒感が残るところも魅力的で、卵液に混ぜても味噌の存在があり、アクセントになると思った。そして、赤味噌が「和」の調味料なのに、ポルトガル料理にも自然と入り込んでくれ、味を調えてくれるところがとても面白いと感じた。甘いお菓子を出発点にしながらも、発想を切り替える事で、赤味噌の新しい使い方に辿り着けた。
試作を重ねる中で、少しの事でも味が驚くほど変わるのだと実感した。その好例はトマトだ。最初は、トマトの旨みが濃縮されたトマトペーストを使って試作をし、その時はそれが正解なのだと思っていた。ところが最終の試作で、たまたまトマトペーストを買い忘れてしまい、代わりにトマト缶を使用した。すると、同じように大さじ1の少量でも味が変わり、全体の印象が大きく違って感じられた。そのことに気づいた出来事について、母に試作ごとに食べてもらっていたので、トマト缶に替えた事を言わずに食べてもらうと、「何か変えた?」と言われ、同じトマトでも違いが出たことを知ることが出来た。そこから、分量以上に、素材の個性が料理の印象を決める事をこの時痛切したのだ。
今回の提案を通して、甘いと思い込んでいたエッグタルトを「惣菜の形」として捉え直した事で、新しい発想に繋がった。意外性がありながらも納得できる味に仕上がったのである。これが私の赤味噌の使い方による新たな発見だ。
